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Kaguraのうららか日記

ぶらっと結城

つむぎの館を出た後は 裏口の向かいにあるカフェ、「壱の蔵」さんへ。
さっきの資料館で見たような きれいな色の結城紬の反物が インテリアとして飾られてました。贅沢~♪
同じ会社の方がやってらっしゃるようです。


食べログで「ゆでまんじゅう」が名物とか書いてあったな~と注文してみたけど こちらも商店街がお休みで仕入れが出来なく 品物がないそう。うぬー。コーヒーだけ頂きました。

涼んでから観光マップなどを見て 主人が見てみたいという「首切り地蔵」を探しにテクテク。
こちら。なんど首をくっつけても落ちちゃうっていうんで セメントで固められてるそうな。首から上の色が ちょっと違いますね。


でも私には
「はあ~あつう・・・今日も暑いがな。いつまで続くん?この猛暑~」
とか言ってる風に見えたり。
だってすっごい日当たりのよいところにいらっしゃるんですよ!
ノー日陰!

とにかく暑かったので もう帰ることに。
駅までの道すがら 「郷土館」があり 暑さから逃れたいのもあって 入ってみました。
 

こちらは織元メーカーさんということで 結城紬の反物がだいぶお安く買えるそうです。
織物体験も可能で 私が織らせて頂いた高機織りではなく 地機織りで。
縦糸を体で引いたり緩めたりの調整をするので とっても難しく 熟練の技術が必要なんだそうです。
地機織り。さっきの資料館にあったお人形がやってました。


残念ながら織り子さんが不在で地機織りは見られませんでしたが お店番の若旦那さんから結城紬の現状などいろいろ伺いました。

衝撃だったのは よく結城紬の代表的な表し方に「親子3代着られる」とかいううたい文句があると思うのですけど それはもうずっと昔の結城紬の話で 今現在の結城紬は より軽く 糸を細く 生地はしなやかに、となっているので 「3代どころか普段着でガンガン着てたら1代ですり切れちゃいますよ!」と言われ 唖然・・・。
そうなのー?

結城紬の値段の高さは絣による亀甲模様の数が大きく関わっているのですが この亀甲をよく多く入れるには 糸が細くないと駄目だそうで そうすると耐久性は落ちてしまうんだそうです。
確かに糸が細くなったら なんでも切れやすくなっちゃいます。
ただ 糸が細い分、軽く柔らかくなるので 今は紬の強さよりも 着た時の満足感を優先する ユーザー側の変化から 合う品質に変えていったということでしょうね。

これも あまり繰り回しをしない、受け継がれない 日本人の着物に対する考え方の変化の現れだと思います。

私などは「3代着られるぐらい強い紬」だからこその結城紬だと思っていて 尊敬の念すら抱いていたので このお話は少々ショックでした。
(新品の結城紬は固いので 寝巻きにして柔らかくする、とかいうの 絶対やってはダメなのだな)

でも 変化していったからこその ユネスコ登録・・・。

お土産に買った 真綿の糸で作った羊の置物。かわいい♪
このコースターも 結城紬です。



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